女一人でテン泊大縦走9泊10日・20 核心の大キレット越え

ただいまお店は大セールで大忙し。

その事前準備は、毎日毎日値札付け。

来る日も来る日も値札をつけて、品によっては日本サイズを手書きしたり。

そのうちの一つ、ザンバランの靴。

メーカーのcmに直した換算表をイデぞうが書き写してくれた。

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その名も『なんとなくチャート』。

ヨーロパサイズをcmに換算するだけでミリ単位で差異は出るが、おおよそ0.5cm単位表記しています。

その横に、イデぞうのこんな台詞に触発され、私のいたずら書きもプラスしてみた。

130809_26ざっくばらんなザンバラン。

この落書きがスタッフに大層気に入られ、このチャート、ずっと使ってます。

ちなみにワタクシ達、本当はちゃんと真面目に仕事しておりますのでご安心を。

(ザンバランも適当ではございません。)

皆様おぱようございます、おさるのもおすけです。

とっても大変な今回の大縦走録。

でも、縦走中にも沢山の方とお山の上で出会いがあったり、また嬉しい再会も多く。

そして驚くべきは、このブログを更新し続けている間に、このブログを見てくださっての再会があって。

イヤもう自分でもビックリです。

雲ノ平ですれ違ったKさんや、三年前の私の初めての縦走・屋久島四日間で出会ったぶっちーくん。

mixiもツィッターもfacebookもしていない、ここだけの私のブログをよくぞ見つけてくださいました!

という感謝の気持ちで一杯でございます。

嬉しいなぁ。

ずっとずっと書き続けていて、本当によかったなぁ。

私ってばシアワセものだなぁ。

と思わずにはいられません。

皆様、本当にこんな拙いブログを読んで下さって、ありがとうございます。

嗚呼、これでまた書き続けなければという思いが。

そして早く書き上げねばという焦りが。

ようやく核心部・大荷物を背負っての大キレット越えでございます。

—–

2013年 8月11日  晴れ

去年とは明らかに違う心境で、目が覚める。

去年は緊張してほとんど眠れなかったが、今年は眠れた。

アルファ米とお味噌汁の朝食を済ませ、パッキング。

そして今回、初めてリッジレストを外付けでなく中に入れる。

お:『40Lのザックに収められないなら、キレット行くな。』

去年のおやびんの言葉だ。

リスクを減らす為にも、ザックは左右共に最小限にまでコンプレッション。

下りの時に重さが頭上から来るから、高さも出来るだけ抑える。

そして何よりこのシュラフマットの外付けが、一番危ない。

縦走前から、この大キレット通過で一番のネックとなるとわかっていたので

散々悩んだ挙句、今回新しく122cmのリッジレストを購入したのだ。

長さが足りない分は、ほとんどの人が空のザックを足元に敷いて寝る。

でも、雨でザックが濡れていたら足元が冷えるし、残雪の涸沢でトシくんが

シュラフマットをテントから引っ張り出して外に座っているのを見た時、いいなと思った。

だから、お座布団用に別に厚手の銀マットをカットして寝る時はそれを足元に敷こう。

・・・・・もおすけナイス。

大発明だ。

ってことで、122cmのリッジレストとお座布団マット両方をインする。

アタシってば完璧。

手際良くテントも撤収して、いざ出発。

隣のテントだった、お兄さん&上司!?のおじさんコンビもほぼ同時刻で出発。

下りに差し掛かる頃には、前にソロのお兄さん。

途中、カメラを頼んだり頼まれたり。

とにかく登りより下り。

私はザックを引っ掛けたり、つんのめって落ちるのが一番やりそうな事。

大抵やりそうだなってことは、実際やってしまう期待に応えるタイプなのだが

ここは応えるわけにはいかない。

慎重に降りつつ、来た道を振り返る。

そんな一枚。

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結構降りてきたけど、まだまだこれから。

それでもザックはやっぱり大きくて。

バランスは取りにくく、腕にかかる重さもクライミングとはまた別もの。

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何せバランスが・・・

とか言いつつ、

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ピース。

下ってくると、山の上部だけにガスがかかっているのがわかる。

北穂もガスの中。

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ここからぐぃーんって登って行きます。

今回も前回と同じく、天候は穏やかで無風。

本当に助かります。

この大荷物で風にあおられたら、怖くって飛騨泣きなんて大泣きだ。

そんなことを思いながら、南岳方面を仰ぎ見る。

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こっちのガスは晴れてきました。

当たり前?なのかもしれないが、ここを大型ザックで越えているソロの女性は誰もいなかった。

山岳会のパーティや大学のワンゲル系。

極たまにカップルやご夫婦。

きっと私みたいな荷物で通過する女性は、全体の1~2%くらいかな。

テント場での宿泊者やすれ違う人達を見ていて思う。

確かに荷物が大きければ危険は伴う。

とにかくバランスが取りにくいのだ。

普段ならそのまま前から降りるところも、いちいちバックステップで降りる。

時間もかかる。

でも、慎重第一。

だって、まだまだこれだもの。

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 まだまだぐぃーーんと。

くだってくだって、一息ついて。

風も出てきて、北穂の小屋が見えてきました。

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今日のゴールが見えると、ちょっと嬉しい。

でも、これから飛騨泣きとか怖いとことか。

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まだまだ油断ならないのよねー。

後ろを振り返っても青空が澄み渡り、最高のキレット越え日和。

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頑張れるじゃあありませんか。

更に進んで振り返ると、お兄さんコンビも後から。

130810_18この稜線って絵になるね。

時間と共にすれ違う人も増えてくる。

予め見越して、安全な場所で待機。

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それにしてもなんてトコだ。

そして飛騨泣きの鉄板。

これって鉄板と鎖がなかったら、すんごい渡りにくいんだろうなぁ。 130810_20

緊張しながら通過。

でも。

一番怖かったのはこのちょっと先。

上高地側から飛騨側に乗っ越すところ。

この高度でまたがるように飛騨側に体を移動するが。

足元が見えない。

腕でしっかり体重を支えるも、荷物の重さは腕にかかるし、重いから足元を覗くこともできない。

ワタクシ、生まれて初めて岩の上で『うぇ~ん。』って言いました。

そしたらずっと前を歩いてくださっていたバルトロのお兄さん。

危なっかしい私が心配で放っておけなかったのでしょう。

私がその岩場で腕をプルプルさせながら、足場を探していたら

ザックの後ろに手を回してくださいました。

実際、もし私が落ちたとしてザックを掴んだ所で助かることはないでしょう。

(荷物と併せて70kg近いわけだし。)

でも、その優しさが嬉しくて頑張れました。

何とか通過。

ホッ。

あーーーーーーーーーーーーーーー、怖かったーーーーーーーーーー!!

もう、なんでこんな怖いことしてるのよーーーーー私。

感謝と恐怖と安堵感とでぐちゃぐちゃな思考で、この先も通過。

あんまり色々な思考だったものだから、長谷川ピークを通過したことにも気付かなかったほど。

あんなに大きくHピークって書いてあるはずなのに。

そしてA沢のコルで小休止をして、いよいよ登り。

やっぱり登りになると、今度は腕に体重がかかる。

正確に言えば、ザックの重さがかかる。

高校のスポーツテストで握力は右・11kg、左8kgという数字を叩き出し、先生に

『ふざけてんのか!』と言われたほどだ(もちろんワタクシ大真面目)。

そんな非力な握力の私に、このザックの重さを支えつつ、梯子だ鎖だとお山は試練を与えてくださる。

何故、この大キレットを今回の大縦走コースに入れたか。

それは『頑張れたことを自信の核にする』事に他ならない。

とにかく高所恐怖症で、さびしん坊で色々ヨワイわたしだけれど、

『あの時だって、あんなに頑張れたんだから。』

と、自分を鼓舞する為だけに登っている、といっても過言ではない。

そのくせ、実際目の当たりにすると『何でこんなとこ来ちゃったんだよーー、ワタシのバカバカ。』

と本気で思っている。

・・・・・ややこしいヤツだ。

そんなこんなで、ようやく安定した登りに。

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どんどん晴れてきましたよ。

ここまで上がってくると、大キレットの全貌と遥か槍ヶ岳も望めます。

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あともう少し。

この辺りで、県警のレスキューヘリが大キレットに向かって飛んできた。

救助かな。

その時、丁度今、西穂からジャンダルムを超えて奥穂~涸沢岳~北穂まで向かってきている

さぶちゃんのことを思い出す。

彼も私と同じく10日間縦走の装備。

そして二日目の大荷物にしてジャン越え。

さぶちゃん、大丈夫かな。

無事を心で祈りながら、北穂小屋を目指して更に登る。
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コメント

  1. ブチ より:

    おー!!!!!!!!!
    やっぱりそうでしたか!!!!!
    覚えてくださいましたか!!!!!!
    3年前、屋久島の石塚小屋でお会いして、黒味岳にご一緒したブッチーです。
    いやーお久しぶりです。
    お元気そうでなによりです。
    山登ってますねー!!!!!
    私も登ってますよー!!!!!!
    私も今年の夏にキレット行きました。
    同じく、乗っ越すとこが苦戦しました…。
    落っこちなくてよかったです。

    • moosuke より:

      ぶっちーくんへ

      またまたコメ、ありがとーー!
      そうそう、石塚小屋では到着するまで人がいるか心細かったのよねー。
      ぶっちーくんが来てくれた時、たかちゃんと二人、すごく嬉しかったの覚えてるもん。
      そしてまたまた同じ夏に大キレット行ってたのねー。
      偶然だわ。

      屋久島。
      あれからまた行かれました?
      私はもう一度行きたいこの頃です。

      • ブチ より:

        そうそう、鹿児島に行くフェリーのUFOキャッチャーでたくさん採れたクマをあげました。
        レモンピール…と言われると、たくさん頂いて、行動食で食べてた気がします。
        ブログをやってるとか、写真送ってねと約束してましたが、メモしてもらった紙をいつしか紛失してしまって、今日に至ってました。
        すいません…。

        まだ写真ありますよー。山頂で3人で撮った写真など。
        私が唯一、屋久島で自分も一緒に撮った思い出深い写真です。

        屋久島はあれ以来行ってないです。常日頃から行きたいとは思ってます。
        今度行くときは、モッチョム岳に登りたいです。

        信州にお住まいなんですね。
        山行きましょう!!!!

        • moosuke より:

          ぶっちーくんへ

          懐かしい話題に嬉しいもおすけです。
          黒味岳、怖かったけど景色最高だったもんねー。
          私も写真、あります。送りますね、今度。

          私は太柱岳に登ってみたいです。
          ああ、屋久島また行きたいなぁ。

          ぶっちーくんは冬山はやってるの?
          私は神戸から松本に移住したので、北アルプスならいつでもいけるよ!
          是非一緒にまた登りましょう!!